30坪でもホテルライクな暮らしを叶えたい。家づくりの始まり

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■ 狭い家から抜け出したいという思い

僕たちの家づくりの出発点は、前に住んでいた家がとても狭く感じられたことでした。子どもが大きくなり、日々の暮らしが窮屈になっていく中で「やっぱり自分たちの家が欲しい」という気持ちは強くなる一方。ずっと思い描いていたのに、仕事や日常に追われてなかなか動き出せずにいました。

そんな時に出会ったのがInstagramの世界。何気なく見ていた写真の中に「ホテルライクな暮らし」というタグがあり、そこで紹介されている空間に一目惚れしました。白や黒を基調としたモダンなリビング、間接照明の光に包まれた落ち着いた雰囲気、整理整頓された収納。まるでホテルに住んでいるかのようなその暮らしに憧れ、僕たちの中で家づくりの方向性が固まっていったのです。


■ ホテルライクな暮らしは“大きな家”のイメージ

ただ現実に目を向けると、SNSで見かけるホテルライクな家はとても広く、25畳や30畳の大きなリビングが前提のように感じました。高級感のある家具や照明を揃え、ゆとりのある空間でこそ実現できる世界。正直に言えば、「これは自分たちには難しいのでは」と思わざるを得ませんでした。

でも、憧れを憧れのまま終わらせたくなかった。そこで考え方を変え、「限られた予算と広さの中で、どうすればホテルライクに近づけるのか?」という挑戦に切り替えました。豪華さではなく、工夫やバランスで雰囲気を作る。そういう視点でなら、自分たちの家づくりも一気に現実味を帯びてきました。


■ ローコスト住宅という選択

現実的な条件を整理すると、自然と「ローコスト住宅」という道に行き着きました。豪華な設備や仕様には手が届かなくても、基本的な性能やデザインをしっかり選べば十分満足できる家は建てられる。大切なのは、限られた条件の中でどこに力を入れるか、ということでした。

夫婦で話し合いながらSNSの投稿を見たり、住宅展示場を巡ったりするうちに、目指す暮らしのイメージが明確になっていきました。「リビングはなるべく広く」「照明で空間を演出」「収納はシンプルで生活感を隠す」。こうしたポイントを押さえれば、30坪前後の家でもホテルライクな雰囲気は十分出せると確信できました。


■ 土地探しのリアルな工夫

家を建てる上で大きな壁となったのが土地探しです。エリアの相場は決して安くなく、条件の良い土地を選べば予算は一気に膨らんでしまいます。そこで僕たちは、条件の悪い土地にも目を向けました。

実際に購入したのは、道路が狭く、古い家が建っていて解体が必要な土地。さらにインフラの引き込みも整っていないなど、決して理想的ではありませんでした。しかしその分、価格は相場よりかなり抑えられていて、トータルで見れば十分にメリットがありました。もちろん解体費や引き込み工事など追加の出費はかかりましたが、それでも最終的には相場に比べて大きな節約ができ、土地の広さも十分に確保できたのです。

「条件の悪さを受け入れる代わりに広さを優先する」──これが僕たちの土地探しの結論でした。


■ 妥協とこだわりのバランス

家づくりで一番大切だと感じたのは、この「妥協とこだわりのバランス」です。道路条件や土地の見た目の悪さは妥協しましたが、広さや家の中のデザイン性は妥協しませんでした。

土地にかける費用を抑えられた分、内装や照明といった“暮らしの質を左右する部分”に投資できる。逆に言えば、すべてに完璧を求めていたら、そもそも家づくりは実現できなかったかもしれません。どこで割り切り、どこにお金や労力をかけるか。それを見極めることが、ホテルライクな暮らしをローコストで実現する第一歩だったと思います。


■ まとめ:30坪からの挑戦

こうして僕たちの家づくりは、「狭い家から抜け出したい」という思いから始まり、「SNSで憧れたホテルライクな暮らし」を現実的な形で落とし込む挑戦へとつながりました。土地探しでは条件の悪さを受け入れる代わりに広さを優先し、ローコスト住宅という選択の中で工夫を積み重ねていく。

テーマはシンプルです。30坪でもホテルライクな暮らしは実現できる。
この「男ホーム」では、そんな挑戦の過程をリアルに綴っていきたいと思います。

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